キングダム
邦画2019年アクション2010年代日本

キングダム

いまや5作続くシリーズですが、始まった当時は誰も期待していませんでした。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
佐藤信介
原作
原泰久『キングダム』
出演
山﨑賢人、吉沢亮、長澤まさみ、大沢たかお、本郷奏多
製作国
日本
公開
2019年
興行収入
57.3億円

あらすじ(ネタバレなし)

中国の春秋戦国時代。戦争孤児の信と漂は、下僕として働きながら「天下の大将軍になる」という夢を語り合っていました。

ある日、漂が王宮に召し抱えられます。しかし程なくして、瀕死の状態で信のもとへ戻ってきました。彼は自分とうり二つの容貌を持つ秦王・嬴政の影武者にされていたのです。

漂に託された地図を頼りに、信は嬴政と出会います。王位を弟に奪われ、逃亡中だった嬴政。二人は、王座を取り戻すために手を組むことになります。

ここが見どころ

大沢たかおの王騎

原作でも人気の高い将軍を、体を作り込んで演じています。登場した瞬間に空気が変わるという、実写化で最も難しいことを成立させました。以後シリーズの看板になります。

殺陣の設計

剣が重そうに見える、という点が徹底されています。素早さより、当たったら死ぬという感触を優先した設計です。

中国ロケ

大規模なオープンセットと屋外撮影が使われており、スケール感が日本映画の平均を超えています。ここに予算を投じた判断が、シリーズ化を可能にしました。

この映画について:この実写化は無理だと言われていた、その1作目。

漫画実写化の失敗例が続いた時期に公開された作品で、正直まったく期待していませんでした。結果としては、原作の見せ場を選んで丁寧に作るという基本を守り切ったのが良かったと思います。

1作目としての構成も適切で、原作の序盤だけを扱っています。詰め込まず、王座奪還という一つの目的に絞ったことで、話が追いやすい。

弱点は、後半の集団戦です。人数がやや足りなく見える場面があり、大軍勢の迫力という点では続編に譲ります。1作目としては仕方のない部分でしょう。

山﨑賢人の信は、原作の暑苦しさをそのまま持ってきています。演技の幅という点では議論もありますが、この役に関しては合っていると思います。

この作品の良さ

  • 大沢たかおによる王騎の造形
  • 重さを優先した殺陣の設計
  • 原作の序盤だけに絞った構成
  • 中国ロケによるスケール感

当サイトの評価

4.0/5.0

この実写化は無理だと言われていた、その1作目。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.8
映像美4.4
音楽4.1
演技4.1
余韻3.9

世間ではどう評価されているか

興行収入
57.3 億円
公開
2019
シリーズ
第1作 以後5作まで継続

原泰久の漫画『キングダム』の実写映画化第1作で、興行収入は57.3億円でした。

本作の成功によりシリーズ化が実現し、2026年の第5作までで累計の興行成績は日本の実写シリーズとして異例の規模に達しています。

こんな人におすすめ

  • シリーズを1作目から観たい人
  • 原作『キングダム』の読者
  • 日本の実写アクションに興味がある人

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