嫌われ松子の一生MEMORIES OF MATSUKO
嫌われ松子の一生
映像の過剰さで語られる作品です。中身は非常に重いので、そこも書きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 中島哲也
- 原作
- 山田宗樹
- 出演
- 中谷美紀、瑛太、伊勢谷友介
- 上映時間
- 130分
- 公開
- 2006年5月
あらすじ(ネタバレなし)
叔母の松子が孤独死したという知らせを受けた青年・笙は、遺品整理のためアパートを訪れます。そこには汚れた部屋と、ゴミの山がありました。
彼が調べていくうちに、松子の人生が明らかになります。中学教師をしていた彼女は、ある事件をきっかけに職を失い、家を出て、以後は男に尽くしては裏切られることを繰り返していました。
ここが見どころ
映像の過剰さ
花が舞い、歌が始まり、色が飽和します。悲惨な内容と正反対の画を当て続けるという方針です。
中谷美紀の芝居
コミカルな誇張から、終盤の崩壊まで。振れ幅の大きさが作品を支えています。
この映画について:転落し続ける人生を、極彩色のミュージカルで見せる。
描かれているのは、「誰かに必要とされたい」という願いが、そのまま人生を壊していくという話です。松子は一度も自分のために生きません。
その重さを、極彩色とミュージカル場面で包んでいます。この手法は、内容を軽くしているという批判と、直視可能にしているという評価に分かれます。
難点は、130分の情報量が多すぎることと、暴力や性の描写が強いことです。観たあとの疲労感はかなりのものです。
この作品の良さ
- 悲惨な内容と過剰な画の落差
- 中谷美紀の振れ幅の大きい芝居
- 音楽の使い方
当サイトの評価
4.4/5.0
転落し続ける人生を、極彩色のミュージカルで見せる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.7 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- 日本アカデミー賞
- 受賞 最優秀主演女優賞
- 国内興行収入
- 約15 億円
- IMDb
- 7.8 /10
中谷美紀が日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞しました。中島哲也監督の映像スタイルを確立した作品とされ、以降の『告白』へとつながります。
こんな人におすすめ
- 過剰な映像が好きな人
- 重い題材を様式で包む作品が好きな人
- 俳優の芝居を観たい人
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