TRANSLATION
ロスト・イン・トランスレーション
日本を舞台にした作品なので、日本人が観ると引っかかる部分もあります。そこも含めて書きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ソフィア・コッポラ
- 出演
- ビル・マーレイ、スカーレット・ヨハンソン
- 上映時間
- 102分
- 日本公開
- 2004年4月
あらすじ(ネタバレなし)
ウイスキーのCM撮影のために来日した、盛りを過ぎた映画俳優ボブ。時差ぼけと言葉の通じなさで、ホテルの部屋から出る気力もありません。
同じホテルには、カメラマンの夫について来たものの放置されている若い女性シャーロットが滞在していました。眠れない二人はバーで顔を合わせ、行き先もないまま、夜の東京を一緒に歩き始めます。
ここが見どころ
眠れない時間
時差ぼけで昼夜が逆転した状態が、そのまま二人の宙ぶらりんな人生に重なります。物語ではなく状態を描いた作品です。
最後のささやき
別れ際、ボブがシャーロットに何かを囁きますが、観客には聞こえません。説明しないという判断が、この映画の距離感を決めています。
この映画について:東京にいる二人の外国人が、眠れないまま数日過ごす。
恋愛にはなりません。年齢も立場も違う二人が、数日だけ同じ寂しさを共有する。その関係に名前を付けないまま終わるのが、この映画のいちばん良いところだと思います。
撮影は東京の実景で、ホテルの窓、渋谷の交差点、カラオケボックス。異国にいることの手触りがよく出ています。
一方で、日本の描き方には引っかかります。日本人が理解できない他者としてのみ登場し、しばしば笑いの対象になる。この点は公開当時から批判があり、日本の観客としては構えて観ることになると思います。
この作品の良さ
- 関係に名前を付けないまま終わる距離感
- 説明を避けるラスト
- 東京の実景の使い方
当サイトの評価
東京にいる二人の外国人が、眠れないまま数日過ごす。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.7 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.9 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 受賞 脚本賞
- IMDb
- 7.7 /10
- 評価
- 賛否 日本の描写に批判もある
第76回アカデミー賞で脚本賞を受賞しました。日本の描写については公開当時から批判があり、作品の評価と切り離せない論点になっています。
こんな人におすすめ
- 物語より空気を味わいたい人
- 静かな作品が好きな人
- 異国での孤独を描いた話に関心がある人
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