TRANSLATION
MEMORIES
OF MURDER
OF MURDER
殺人の追憶
『パラサイト』のポン・ジュノ監督の初期代表作です。結末を知っていても効きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ポン・ジュノ
- 出演
- ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル
- 製作国
- 韓国
- 上映時間
- 132分
- 日本公開
- 2004年8月
あらすじ(ネタバレなし)
1986年、韓国の農村。若い女性が水路で遺体となって発見され、以後同様の事件が続きます。捜査にあたるのは、勘と暴力に頼る地元刑事パクと、ソウルから来た理詰めの刑事ソです。
証拠は保全されず、自白は暴力で作られ、報道は錯綜する。二人は反発しながらも捜査を進めますが、犯人はいつも一歩先にいます。
ここが見どころ
笑いと恐怖の同居
刑事たちの間抜けなやり取りで笑わせておいて、次の場面で凍らせる。この落差の作り方はポン・ジュノ監督の一貫した手法です。
ラストの視線
最後、ソン・ガンホがカメラをまっすぐ見ます。観客に向けられた視線として、映画史でも有名な締めのひとつです。
この映画について:犯人が捕まらない。それが史実だから。
犯罪捜査ものでありながら、捜査が機能しないことそのものを描いています。証拠を扱う技術も制度もなく、軍事政権下で人手も回らない。犯人が捕まらないのは、その帰結として描かれる。
同時に、刑事たちを愚か者として断罪もしません。彼らも必死で、そして間違え続ける。この距離感が作品を強くしています。
難点は、暴力的な取り調べの描写が続くことです。また実際の事件を扱っているため、被害者の描き方については議論もあります。
この作品の良さ
- 笑いと恐怖を切り替える演出
- 捜査が機能しない構造そのものを描く姿勢
- ソン・ガンホの芝居
当サイトの評価
4.7/5.0
犯人が捕まらない。それが史実だから。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.8 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.9 |
世間ではどう評価されているか
- 韓国
- 代表作 ポン・ジュノ監督の初期代表作
- IMDb
- 8.1 /10
- 事件
- 後に解決 2019年に容疑者が特定
実際に起きた連続殺人事件を基にしています。映画公開の16年後、2019年になって容疑者が特定されました。未解決のまま作られた作品が、後から答え合わせをされた珍しい例です。
こんな人におすすめ
- 韓国映画の代表作を押さえたい人
- 解決しない話が平気な人
- 『パラサイト』が好きだった人
配信を探す
各サービスで「殺人の追憶」を検索した結果へ移動します。配信の有無はリンク先でご確認ください(配信状況は頻繁に変わるため、当サイトでは配信中かどうかの判定はしていません)。