パワー・オブ・ザ・ドッグTHE POWER OF THE DOG
洋画2021年ドラマ2020年代ジェーン・カンピオン

パワー・オブ・ザ・ドッグ

終盤まで我慢が必要ですが、最後の10分で報われます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ジェーン・カンピオン
原作
トーマス・サヴェージ
音楽
ジョニー・グリーンウッド
出演
ベネディクト・カンバーバッチ、キルステン・ダンスト、ジェシー・プレモンス、コディ・スミット=マクフィー
製作国
ニュージーランド・オーストラリアほか
上映時間
126分
公開
2021年(配信)

あらすじ(ネタバレなし)

1925年、モンタナ州。牧場を共同経営するバーバンク兄弟。兄のフィルは粗野で威圧的、弟のジョージは温厚です。

ジョージが未亡人ローズと結婚し、彼女とその息子ピーターが屋敷に移り住みます。フィルは義姉となったローズを執拗に追い詰め、彼女は酒に溺れていきます。

医学生のピーターは、線の細い青年です。フィルは彼を侮辱しますが、やがて態度を変え、乗馬を教え始めます。

ここが見どころ

ジョニー・グリーンウッドの音楽

調子の外れた弦。穏やかな場面にも不穏さを敷き続けます。

手の描写

革を編む手、手袋、傷。ほとんどの伏線が「手」に置かれています。再見すると分かる仕掛けです。

最後のカット

ピーターが窓から外を見る。そこで観客は、これまで観ていたものが何だったかを理解します。

この映画について:1925年のモンタナ。粗野な牧場主が、繊細な青年を執拗にいたぶる。

この映画は、誰が捕食者で誰が獲物かを、最後の数分で入れ替えます。そのために2時間近くを使う構成です。

ジェーン・カンピオンは本作でアカデミー監督賞を受賞しました。女性としては3人目です。

難点は、終盤までほとんど何も起きないこと。前提を知らずに観ると、退屈な牧場ドラマに見えます。

この作品の良さ

  • 最後の10分で意味が変わる構成
  • ジョニー・グリーンウッドの音楽
  • 手に置かれた伏線

当サイトの評価

4.2/5.0

1925年のモンタナ。粗野な牧場主が、繊細な青年を執拗にいたぶる。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.7
音楽4.5
演技4.8
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
監督賞 ジェーン・カンピオン
IMDb
6.8 /10
配信
Netflix 劇場公開は限定的

第94回アカデミー賞で監督賞を受賞し、作品賞を含む12部門にノミネートされました。

ジェーン・カンピオンは女性として3人目のアカデミー監督賞受賞者です。

こんな人におすすめ

  • 構成の仕掛けが好きな人
  • 静かな心理劇が好きな人
  • 再見して確かめたい人

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