サイコ
ネタバレを避けるのが難しい作品ですが、有名な部分に触れずに書きます。予備知識なしで観られるなら、それがいちばんです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- アルフレッド・ヒッチコック
- 原作
- ロバート・ブロック
- 出演
- アンソニー・パーキンス、ジャネット・リー
- 音楽
- バーナード・ハーマン
- 上映時間
- 109分
- 公開
- 1960年(アメリカ)
あらすじ(ネタバレなし)
不動産会社で働くマリオンは、勤め先の金4万ドルを持ち逃げします。恋人と一緒になるための、衝動的な犯行でした。
土砂降りの夜、道に迷った彼女は、街道沿いの寂れたモーテルに泊まります。経営者は、母親と二人で暮らしているという内気な青年ノーマン・ベイツでした。
ここが見どころ
感情移入の対象をずらす
前半、観客はマリオンの側に立ちます。金を盗んだのに、見つからないでほしいと思ってしまう。その設計があるからこそ、途中の断絶が効きます。
音だけで見せる
有名なあの場面は、直接的なものはほとんど映りません。弦楽器の音と細かいカットの連続だけで成立しています。
この映画について:主人公が、開始40分で死ぬ。
この映画の発明は、物語の途中で観客の足場を外すことでした。それまで映画は、主人公が最後まで生きていることを前提にしていた。その約束を破ったことが衝撃だったわけです。
アンソニー・パーキンスの芝居も見事で、人当たりの良さと不気味さが同居しています。母親を一度も画面に出さない演出も含めて、抑制が効いています。
難点は、終盤に精神科医が全部を解説してしまうことです。ここは説明過多で、いま観ると明らかに蛇足に感じます。また、有名になりすぎたせいで初見の衝撃は得にくくなっています。
この作品の良さ
- 観客の足場を途中で外す構造
- 直接見せずに音で作る恐怖
- アンソニー・パーキンスの造形
当サイトの評価
主人公が、開始40分で死ぬ。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.9 |
| 映像美 | 4.8 |
| 音楽 | 5.0 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.8 |
世間ではどう評価されているか
- IMDb
- 8.5 /10
- 影響
- 決定的 以降のホラーの型を作った
- 興行
- 大ヒット 低予算で製作された
低予算・白黒で製作されながら大ヒットしました。以降のスラッシャー映画やサイコスリラーは、ほぼすべてこの作品の影響下にあります。公開時には途中入場を禁止する興行方式が話題になりました。
こんな人におすすめ
- ホラーの原点を押さえたい人
- 構造で驚かせる映画が好きな人
- 白黒作品に抵抗のない人
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