EVERYWHEREALL AT ONCE
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
コインランドリーを営む移民女性が、並行世界の自分の能力を借りて戦う。悪ふざけの密度と、母娘の話の真面目さが同居する。
感動的な再会の話ではありません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
25歳のフレディは、旅行の途中でたまたまソウルに立ち寄ります。彼女は生後まもなくフランスの家庭に養子に出された韓国出身の女性です。
韓国語は話せず、養子縁組の機関に行くのも気まぐれでした。しかし手続きの結果、実父から連絡が来ます。
会いたがる父と、会いたいのかどうか自分でも分からない娘。物語は、そこから8年にわたって断続的に進みます。
俳優ではない美術家が主演しています。予測できない振る舞いが、この人物の造形そのものです。
章が変わるたびに、外見も職業も別人のように変わります。説明はありません。
言葉が通じないまま、通訳を介して感情がぶつかる一連。気まずさが正確です。
この映画は、「ルーツを見つければ自分が分かる」という前提を拒否します。会っても何も解決しない、というところが誠実です。
主人公は感じが良くありません。人を傷つけ、逃げ、また戻ってきます。その一貫性のなさが、この人物の真実味です。
難点は、共感しにくいことと、時間の飛躍が急なことです。
フランスで育った養子が、思いつきで韓国に来る。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 4.4 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.5 |
2022年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門で上映されました。
主演のパク・ジミンは職業俳優ではなく、美術作家として活動する人物です。
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