ハウルの動く城
呪いで90歳の老婆にされた少女が、動く城で暮らし始める。物語の整理は決してよくないが、動く城の造形と久石譲のワルツだけで観る価値がある。
軽い作品ですが、作りは非常にうまい。気楽に観られる一本です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
茨城県下妻市。ロココ趣味のロリータファッションだけを愛する桃子は、東京の代官山にある店の服を買うために生きています。
偽ブランド服を売るために来た暴走族のイチゴと出会い、桃子は否応なく彼女に付き合わされることになります。まったく趣味の合わない二人の、奇妙な関係が始まります。
字幕、アニメーション、早回し。手法を何でも使って笑いを詰め込むという方針が徹底しています。
友情という言葉を一度も使いません。認め合う過程を照れずに、しかしベタにもせずに描く。
コメディとして完成度が高いです。102分、笑いの間隔が短く、飽きる暇がありません。
同時に、好きなものを守るという主題が一貫しています。桃子もイチゴも、自分の趣味を絶対に譲らない。
難点は、演出の過剰さが苦手な人には合わないことです。また地方の描き方には、いま観ると引っかかる部分もあります。
ロリータとヤンキーが、茨城で友達になる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.7 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.2 |
国内でヒットしたほか、海外でもカルト的な人気を得ました。中島哲也監督の名を広く知らしめた作品です。
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