スペンサーSPENCER
洋画2021年ドラマ2020年代ダイアナ妃

スペンサー ダイアナの決意

史実の再現を期待すると外れます。心理劇です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
パブロ・ラライン
脚本
スティーヴン・ナイト
音楽
ジョニー・グリーンウッド
出演
クリステン・スチュワート、ティモシー・スポール、サリー・ホーキンス
製作国
イギリス・ドイツ・チリ
上映時間
117分
公開
2022年10月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1991年のクリスマス。ダイアナは、王室が集まるサンドリンガム・ハウスへ向かう道で迷います。生まれ育った家はすぐ近くにあるはずでした。

屋敷では、食事の時間も服装も、すべてが決められています。体重の増減まで儀式として測られます。

夫との関係は既に破綻しています。彼女は監視されていると感じ、少しずつ現実との境目が曖昧になっていきます。

ここが見どころ

ジョニー・グリーンウッドの音楽

ジャズと弦楽が不安定に混ざります。豪華な屋敷を、そのままホラーの舞台に変えています。

クリステン・スチュワートの演技

物真似ではなく、追い詰められた人物としての造形。アカデミー主演女優賞にノミネートされました。

真珠のネックレス

食事の場面の空想。この作品が史実の再現ではないことが、はっきり示されます。

この映画について:クリスマスの3日間だけを切り取った、伝記ではない伝記映画。

冒頭に「実話に基づく寓話」と表示されます。史実の再現を放棄することを、最初に宣言しているわけです。

パブロ・ラライン監督は『ジャッキー』でも同じ手法を採っています。実在の女性の内面を、事実ではなく感覚として描く作家です。

難点は、その方法が受け入れられない人には最後まで無理なことです。テンポも遅い。

この作品の良さ

  • 音楽と美術の不穏さ
  • クリステン・スチュワートの演技
  • 史実の再現を放棄した潔さ

当サイトの評価

4.0/5.0

クリスマスの3日間だけを切り取った、伝記ではない伝記映画。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美4.7
音楽4.8
演技4.7
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
ノミネート 主演女優賞
IMDb
6.6 /10
形式
「実話に基づく寓話」 冒頭に明示

第94回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされました。

冒頭に「実話に基づく寓話」と明示されており、史実の忠実な再現を意図した作品ではありません。

こんな人におすすめ

  • 心理劇が好きな人
  • 音楽と美術を味わいたい人
  • 伝記映画の変わり種を観たい人

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