THE SPIRIT
OF THE BEEHIVE
OF THE BEEHIVE
ミツバチのささやき
とても静かな映画です。子どもの目に映る世界を、そのまま撮ろうとした一本です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ビクトル・エリセ
- 出演
- アナ・トレント、イサベル・テリェリア、フェルナンド・フェルナン・ゴメス
- 製作国
- スペイン
- 上映時間
- 97分
- 日本公開
- 1985年
あらすじ(ネタバレなし)
1940年ごろ、内戦が終わったばかりのスペインの寒村。巡回映画がやってきて、『フランケンシュタイン』が上映されます。
6歳のアナは、映画の中で少女と怪物が出会う場面が忘れられません。姉から「怪物は精霊で、本当はまだ生きている」と聞かされ、彼女は村外れの廃屋へ通うようになります。
ここが見どころ
アナ・トレントの目
当時5歳の子役の表情だけで、多くの場面が成立しています。説明を一切せずに、内面を見せる。
光の色
蜂蜜色の窓ガラスを通した室内光。家全体が蜂の巣のように見えるという設計が、題名にも繋がっています。
この映画について:『フランケンシュタイン』を観た少女が、精霊を探し始める。
台詞が非常に少なく、説明もありません。子どもが世界をどう受け取っているかを、そのまま画にした作品です。
背景には内戦後の抑圧があり、大人たちは口を閉ざしています。それが直接語られないことで、かえって重く響きます。
難点は、テンポが極端に遅く、物語らしい物語がないことです。集中できる状況でないと、置いていかれます。
この作品の良さ
- 子どもの視点を説明なしで見せる演出
- 光の設計
- 子役の表情
当サイトの評価
4.6/5.0
『フランケンシュタイン』を観た少女が、精霊を探し始める。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.4 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.9 |
世間ではどう評価されているか
- サン・セバスチャン
- 受賞 1973年
- IMDb
- 7.6 /10
- 評価
- 最高位 スペイン映画の代表作
スペイン映画のオールタイムベストで常に上位に置かれる作品です。フランコ政権下の検閲を避けながら、当時の抑圧を描いた例としても語られます。
こんな人におすすめ
- 静かな映画をじっくり観たい人
- 子どもの視点の作品が好きな人
- 説明のない作品が平気な人
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