THE SPIRIT
OF THE BEEHIVE
洋画1973年ドラマ1970年代スペイン

ミツバチのささやき

とても静かな映画です。子どもの目に映る世界を、そのまま撮ろうとした一本です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ビクトル・エリセ
出演
アナ・トレント、イサベル・テリェリア、フェルナンド・フェルナン・ゴメス
製作国
スペイン
上映時間
97分
日本公開
1985年

あらすじ(ネタバレなし)

1940年ごろ、内戦が終わったばかりのスペインの寒村。巡回映画がやってきて、『フランケンシュタイン』が上映されます。

6歳のアナは、映画の中で少女と怪物が出会う場面が忘れられません。姉から「怪物は精霊で、本当はまだ生きている」と聞かされ、彼女は村外れの廃屋へ通うようになります。

ここが見どころ

アナ・トレントの目

当時5歳の子役の表情だけで、多くの場面が成立しています。説明を一切せずに、内面を見せる

光の色

蜂蜜色の窓ガラスを通した室内光。家全体が蜂の巣のように見えるという設計が、題名にも繋がっています。

この映画について:『フランケンシュタイン』を観た少女が、精霊を探し始める。

台詞が非常に少なく、説明もありません。子どもが世界をどう受け取っているかを、そのまま画にした作品です。

背景には内戦後の抑圧があり、大人たちは口を閉ざしています。それが直接語られないことで、かえって重く響きます。

難点は、テンポが極端に遅く、物語らしい物語がないことです。集中できる状況でないと、置いていかれます。

この作品の良さ

  • 子どもの視点を説明なしで見せる演出
  • 光の設計
  • 子役の表情

当サイトの評価

4.6/5.0

『フランケンシュタイン』を観た少女が、精霊を探し始める。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美5.0
音楽4.4
演技4.7
余韻4.9

世間ではどう評価されているか

サン・セバスチャン
受賞 1973年
IMDb
7.6 /10
評価
最高位 スペイン映画の代表作

スペイン映画のオールタイムベストで常に上位に置かれる作品です。フランコ政権下の検閲を避けながら、当時の抑圧を描いた例としても語られます。

こんな人におすすめ

  • 静かな映画をじっくり観たい人
  • 子どもの視点の作品が好きな人
  • 説明のない作品が平気な人

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