太陽を盗んだ男THE MAN WHO STOLE THE SUN
太陽を盗んだ男
知名度のわりに評価が非常に高い作品です。147分、テンポが落ちません。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 長谷川和彦
- 脚本
- レナード・シュレイダー、長谷川和彦
- 出演
- 沢田研二、菅原文太、池上季実子
- 上映時間
- 147分
- 公開
- 1979年10月
あらすじ(ネタバレなし)
冴えない中学校の理科教師・城戸誠は、原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、自室で原子爆弾を作り上げます。
国家を脅迫する立場に立った彼ですが、要求すべきことが思いつきません。プロ野球のナイター中継を最後まで放送しろ、ローリング・ストーンズを来日させろ。そして彼の前に、粘り強い刑事が現れます。
ここが見どころ
要求が思いつかない
国家を脅せる力を得たのに、望みがない。この空虚が作品の主題そのものです。
実景での撮影
皇居前、国会議事堂、屋上。許可の取り方が疑わしいほどの実景撮影が、いまでは撮れない緊張を作っています。
この映画について:原爆を作った中学教師が、要求を思いつかない。
設定は荒唐無稽ですが、描かれているのは「何も望むものがない」という空虚です。1970年代末の空気がそのまま入っています。
沢田研二の芝居が突出していて、無気力と狂気のあいだを行き来します。菅原文太の刑事も、しつこさだけで対等に張り合う。
難点は147分という長さと、終盤の展開が荒いことです。また原子力の扱いは、現在の目で見るとかなり無邪気に映ります。
この作品の良さ
- 要求が思いつかないという主題
- 実景での撮影の緊張
- 沢田研二の芝居
当サイトの評価
4.6/5.0
原爆を作った中学教師が、要求を思いつかない。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.6 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- キネマ旬報
- 上位 1979年 日本映画ベスト・テン
- IMDb
- 7.6 /10
- 監督
- 長編2作 以降長編を撮っていない
長谷川和彦監督は、この作品以降、長編映画を撮っていません。そのことも含めて伝説的に語られる一本で、後年になって評価が高まり続けています。
こんな人におすすめ
- 定番以外の邦画を探している人
- 1970年代の空気を知りたい人
- 荒唐無稽な設定が平気な人
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