TARTÁR
洋画2022年ドラマ2020年代ケイト・ブランシェット

TAR/ター

クラシック音楽の知識がなくても観られますが、あると面白さが増します。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
トッド・フィールド
出演
ケイト・ブランシェット、ノエミ・メルラン、ニーナ・ホス
製作国
アメリカ
上映時間
158分
公開
2023年5月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

リディア・ターは、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者です。女性として初めてその地位に就き、作曲家としても評価されています。

マーラーの交響曲第5番の録音を控え、彼女は多忙な日々を送っています。自伝の出版、指揮者育成基金の運営、そして楽団内の人事。

そのなかで、かつて彼女の基金に関わっていた若い指揮者の訃報が届きます。過去の出来事が、少しずつ現在に染み出してきます。

ここが見どころ

冒頭の公開インタビュー

10分以上続く対談の場面。専門用語だらけの会話で、この人物の知性と傲慢さを同時に示します。

音大での議論

学生と作曲家の評価をめぐって長回しで衝突する場面。この映画で最も議論を呼んだ一連です。

音の設計

冷蔵庫の音、メトロノーム、隣室の悲鳴。主人公にだけ聞こえる音が、精神状態の指標になっています。

この映画について:頂点に立つ指揮者が、少しずつ崩れていく。

この映画は、主人公を告発も擁護もしません。権力を持った人間が、その権力をどう使ったかを、観客に判断させます。

ケイト・ブランシェットは指揮、ピアノ、ドイツ語を習得して臨んでいます。演技の水準は極めて高い。

難点は158分の長さと、終盤の展開が急なこと。また、クラシック業界の内輪の話が多く、入りにくさはあります。

この作品の良さ

  • ケイト・ブランシェットの演技
  • 音の設計
  • 判断を委ねる構成

当サイトの評価

4.3/5.0

頂点に立つ指揮者が、少しずつ崩れていく。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.4
映像美4.4
音楽4.8
演技5.0
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

ヴェネツィア
女優賞 ケイト・ブランシェット
アカデミー賞
6部門 ノミネート
IMDb
7.4 /10

2022年のヴェネツィア国際映画祭でケイト・ブランシェットが女優賞を受賞しました。

主人公のリディア・ターは架空の人物ですが、実在するかのような記述が公開時に一部で広まりました。

こんな人におすすめ

  • クラシック音楽に関心がある人
  • 演技を味わいたい人
  • 判断を委ねられる作品が好きな人

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