わたしは最悪。THE WORST PERSON IN THE WORLD
わたしは最悪。
30代前後の人には、かなり刺さると思います。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ヨアキム・トリアー
- 脚本
- トリアー、エスキル・フォクト
- 出演
- レナーテ・レインスヴェ、アンデシュ・ダニエルセン・リー、ハーバート・ノールドラム
- 製作国
- ノルウェーほか
- 上映時間
- 128分
- 公開
- 2022年7月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
オスロ。ユリヤは医学部に入りましたが、興味が移って心理学へ、さらに写真へと専攻を変えます。何をしても、これではないと感じてしまいます。
彼女は年上の漫画家アクセルと暮らし始めます。彼は自分の仕事も将来も定まっており、子どもを望んでいます。ユリヤはそこに追いつけません。
ある夜、招かれていないパーティーに紛れ込んだ彼女は、アイヴィンという男と出会います。何もしない、ただ話すだけの一夜が、彼女の中で大きくなっていきます。
ここが見どころ
12章とプロローグ・エピローグ
章立てで区切ることで、人生の局面が並べて示されます。連続していないことが、逆に人生らしい。
時間が止まる場面
オスロの街全体が静止し、ユリヤだけが走る一連。技術的にも見事ですが、何より感情の説明として的確です。
レナーテ・レインスヴェ
この作品でカンヌの女優賞を受賞しました。表情の切り替えが非常に速い。
この映画について:何者にもなれないまま、30歳になる。
題名は自己否定に見えますが、映画自体は主人公を責めません。「決められないこと」を欠点ではなく状態として描くのがこの作品の態度です。
終盤、ある人物との会話で作品の重心が大きく移ります。恋愛映画だと思って観ていると、そこで足をすくわれます。
難点は、128分の中盤がやや長く感じられることです。
この作品の良さ
- 章立ての構成
- 時間が止まる場面
- 主人公を責めない態度
当サイトの評価
4.4/5.0
何者にもなれないまま、30歳になる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.6 |
| 映像美 | 4.4 |
| 音楽 | 4.3 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- カンヌ
- 女優賞 レナーテ・レインスヴェ
- アカデミー賞
- 2部門 脚本賞・国際長編映画賞ノミネート
- IMDb
- 7.7 /10
2021年のカンヌ国際映画祭でレナーテ・レインスヴェが女優賞を受賞しました。
アカデミー賞では脚本賞と国際長編映画賞にノミネートされています。
こんな人におすすめ
- 30代前後の人
- 静かな恋愛映画が好きな人
- 北欧映画に入りたい人
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