よこがおA GIRL MISSING
邦画2019年ドラマ2010年代深田晃司

よこがお

静かですが、非常に恐ろしい映画です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
深田晃司
出演
筒井真理子、市川実日子、池松壮亮
上映時間
111分
公開
2019年7月

あらすじ(ネタバレなし)

訪問看護師の市子は、担当する家庭の老女に信頼され、その孫娘たちからも慕われています。婚約も決まり、生活は安定しています。

ある日、次女が誘拐される事件が起こります。犯人は、市子の甥でした。

市子に落ち度はありません。しかし報道は、彼女と犯人の関係を書き立てます。職を失い、婚約は破棄され、彼女は名前を変えて生き直そうとします。

ここが見どころ

二つの時間軸

事件前の市子と、髪型も名前も変えた後の彼女が交互に映されます。観客は最初、それが同一人物だと分かりません。

筒井真理子の演技

崩れていく過程を、感情の爆発ではなく細かい所作で見せます。

終盤の美容室

髪を切る場面。何が起きたかを説明せずに、覚悟だけを示します。

この映画について:何も悪いことをしていない女が、社会的に殺される。

この映画が扱っているのは、「無実であることが、何の防御にもならない」という状況です。加害者は誰か、と問うことすら難しい。

深田晃司の演出は徹底して抑制的で、感情を煽りません。だからこそ、じわじわと効いてきます。

難点は、終盤の市子の行動が理解しにくいこと。ただ、そこも計算のうちでしょう。

この作品の良さ

  • 二つの時間軸の構成
  • 筒井真理子の演技
  • 感情を煽らない演出

当サイトの評価

4.2/5.0

何も悪いことをしていない女が、社会的に殺される。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.3
映像美4.2
音楽3.9
演技4.8
余韻4.5

世間ではどう評価されているか

受賞
各映画賞 主演女優賞ほか
カンヌ
ある視点部門 監督の前作が受賞
IMDb
6.9 /10

筒井真理子は本作で複数の主演女優賞を受賞しました。

深田晃司監督は前作『淵に立つ』(2016年)でカンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞を受賞しています。

こんな人におすすめ

  • 静かに怖い映画が好きな人
  • 報道の問題に関心がある人
  • 深田晃司作品を追いたい人

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