横道世之介A STORY OF YONOSUKE
邦画2013年青春2010年代コメディ

横道世之介

160分と長いのですが、この長さでなければ成立しない作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
沖田修一
原作
吉田修一
出演
高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩
上映時間
160分
公開
2013年2月

あらすじ(ネタバレなし)

1987年、長崎から上京した大学1年生の横道世之介。人が良く、断ることができず、なんとなくサンバサークルに入り、なんとなく人に好かれていきます。

物語は彼の一年間を描きながら、時折、十数年後の関係者たちの現在を挟みます。同級生、恋人、友人。それぞれが、ふとした瞬間に彼のことを思い出しています。

ここが見どころ

未来の挿入

現在の場面が短く挟まれることで、この一年が「思い出される側」として描かれていることが分かります。この構造が効く。

吉高由里子の祥子

浮世離れしたお嬢さん。台詞回しが独特で、この人物が出てくると場が変わります。

この映画について:160分、ずっとどうでもいい話をしている。それがいい。

起伏はほとんどありません。大学に入って、バイトして、恋をして、卒業する。それだけを160分かけて描きます。

しかし未来の場面が挟まることで、この何でもない一年が、誰かにとってかけがえのないものだったと分かってくる。構造が感情を作るタイプの作品です。

難点は、その長さです。中盤は本当に何も起きません。また、原作を読んでいるとある事実を先に知ってしまうので、映画から入るのがおすすめです。

この作品の良さ

  • 未来を挟む構造が感情を作る
  • 160分かけて何でもない日々を描く度胸
  • 吉高由里子の造形

当サイトの評価

4.5/5.0

160分、ずっとどうでもいい話をしている。それがいい。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.6
映像美4.2
音楽4.2
演技4.8
余韻4.9

世間ではどう評価されているか

キネマ旬報
上位 2013年 日本映画ベスト・テン
IMDb
7.4 /10
原作
吉田修一 同名小説

吉田修一の同名小説が原作です。公開規模は大きくありませんでしたが、評価が高く、後年になって観る人が増え続けている作品です。

こんな人におすすめ

  • 何も起きない映画が好きな人
  • 長い作品に時間を使える人
  • 青春ものを別角度から観たい人

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