ゆれるSWAY
ゆれる
誰が悪いのかを最後まで決めさせない映画です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 西川美和
- 出演
- オダギリジョー、香川照之、伊武雅刀、真木よう子
- 上映時間
- 119分
- 公開
- 2006年7月
あらすじ(ネタバレなし)
東京で写真家として成功している猛は、母の法要のために故郷へ帰ります。実家のガソリンスタンドは、兄の稔が継いでいます。
翌日、猛と稔、そして幼なじみの智恵子の三人で渓谷へ出かけます。古い吊り橋の上で、智恵子が転落して死亡します。
そばにいたのは稔だけでした。事故なのか、そうでないのか。猛の証言が、兄の運命を左右することになります。
ここが見どころ
香川照之の兄
地味で誠実だった兄が、法廷で見せる顔。この俳優のキャリアの中でも屈指の仕事です。
記憶の食い違い
同じ出来事の回想が、語る人によって変わります。真実を一つに決めない構造です。
終盤のバス
説明を足さずに終わる幕切れ。兄が何を思っていたかは、最後まで観客に委ねられます。
この映画について:吊り橋から女が落ちた。そばにいたのは兄だった。
兄弟の間にある嫉妬、優越感、罪悪感。それらが法廷という装置を通して、すべて言語化されずに露出します。脚本の構造が非常に良い。
西川美和は是枝裕和の助監督を務めた経歴を持ちます。人物を裁かない視線には共通するものがありますが、こちらのほうが冷たい。
難点は、後味が良くないこと。誰も救われないまま終わります。
この作品の良さ
- 香川照之の演技
- 記憶を一つに決めない構造
- 終盤の余白
当サイトの評価
4.4/5.0
吊り橋から女が落ちた。そばにいたのは兄だった。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.6 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.0 |
| 演技 | 4.9 |
| 余韻 | 4.7 |
世間ではどう評価されているか
- キネマ旬報
- 上位 2006年日本映画
- 受賞
- 各映画賞 監督・脚本・男優
- IMDb
- 7.4 /10
国内の主要映画賞で高い評価を受け、西川美和監督の名を広く知らしめた作品です。香川照之は本作で複数の助演男優賞を受賞しています。
こんな人におすすめ
- 兄弟の話が好きな人
- 後味の悪い映画でも平気な人
- 西川美和作品を追いたい人
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