愛、アムールAMOUR
洋画2012年ドラマ2010年代ミヒャエル・ハネケ

愛、アムール

非常につらい映画です。それでも観てよかったと思える作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ミヒャエル・ハネケ
出演
ジャン=ルイ・トランティニャン、エマニュエル・リヴァ、イザベル・ユペール
製作国
フランス・ドイツ・オーストリア
上映時間
127分
公開
2013年3月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

パリのアパルトマン。ジョルジュとアンヌは、元音楽教師の老夫婦です。演奏会に出かけ、感想を語り合う穏やかな日々を送っています。

ある朝、食卓でアンヌの反応が止まります。数十秒後、彼女は何事もなかったように振る舞いますが、それが始まりでした。

手術は成功せず、アンヌの体は少しずつ動かなくなっていきます。彼女は病院に戻らないことを夫に約束させます。

ここが見どころ

部屋から出ない

冒頭以降、ほぼ全編がアパルトマンの中です。観客も逃げ場を与えられません。

エマニュエル・リヴァの演技

言葉を失っていく過程を段階的に演じきります。撮影当時85歳でした。

鳩の場面

部屋に迷い込んだ鳩を捕まえる一連。ほとんど唯一の比喩的な場面です。

この映画について:老夫婦のアパートから、カメラはほとんど出ない。

ハネケの作品としては、暴力ではなく老いを扱っています。それでも「逃げ場を与えない」という姿勢は同じです。カットは長く、音楽はほとんど流れません。

この映画が優れているのは、介護される側にも尊厳を認めている点です。同時に、介護する側が限界に達する過程も省略しません。

難点は、あまりにつらいことです。近しい人を介護中の方には勧めにくい作品です。

この作品の良さ

  • 逃げ場を作らない構成
  • 俳優二人の演技
  • 老いの描写の正確さ

当サイトの評価

4.4/5.0

老夫婦のアパートから、カメラはほとんど出ない。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美4.3
音楽3.6
演技5.0
余韻4.8

世間ではどう評価されているか

カンヌ
パルムドール 2012年
アカデミー賞
外国語映画賞 2013年
IMDb
7.9 /10

2012年のカンヌ国際映画祭でパルムドール、翌年のアカデミー賞で外国語映画賞を受賞しました。

エマニュエル・リヴァはアカデミー主演女優賞にノミネートされ、当時の史上最高齢候補となりました。

こんな人におすすめ

  • 重い題材に向き合える人
  • ハネケ作品を追いたい人
  • 老いについて考えたい人

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