アルゴ
実話ものとしてよくできていますが、脚色も大きい作品です。そこを分けて書きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・主演
- ベン・アフレック
- 出演
- ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン
- 上映時間
- 120分
- 日本公開
- 2012年10月
あらすじ(ネタバレなし)
1979年、イラン革命。テヘランのアメリカ大使館が占拠され、多数の職員が人質になります。混乱の中、6人だけが裏口から脱出し、カナダ大使の私邸に匿われていました。
CIAの救出専門家トニー・メンデスが立てた案は、架空のSF映画『ARGO』のロケハン隊を装い、6人をスタッフとして出国させるというものでした。ハリウッドに実在の制作会社を作り、記者発表まで行って偽装を固めていきます。
ここが見どころ
ハリウッド側の描写
ベテランのメイクアップ職人とプロデューサーが、真顔で偽の映画を作り上げていく。ここが完全にコメディで、緊張の合間の息継ぎになっています。
空港のクライマックス
書類、電話、係官。暴力を使わずに緊張を最大化する構成で、実話ものとしての見せ場になっています。
この映画について:存在しない映画を作って、人質を救出する。
娯楽としてよくできています。コメディとサスペンスを交互に配置することで、120分が締まっている。空港の場面は分かっていても手に汗を握ります。
一方で、史実からの脚色は大きい。特にクライマックスの追跡は創作で、カナダ側の貢献が小さく描かれている点は、カナダで批判されました。実話として受け取るのは危険です。
また、イラン側の描写が一面的だという指摘も当然あります。娯楽としての完成度と、歴史の扱いは分けて考える必要があります。
この作品の良さ
- コメディとサスペンスの配置
- 空港のクライマックスの緊張
- 実在の作戦という題材の面白さ
当サイトの評価
存在しない映画を作って、人質を救出する。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.3 |
| 音楽 | 4.3 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.1 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 3冠 作品賞・脚色賞・編集賞
- IMDb
- 7.7 /10
- 評価
- 議論あり 史実の扱いに批判
第85回アカデミー賞で作品賞・脚色賞・編集賞を受賞しました。史実の描き方については、特にカナダから批判が出ています。
こんな人におすすめ
- 実話ベースのサスペンスが好きな人
- 映画製作の裏側が好きな人
- テンポのいい娯楽作を探している人
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