BONNIE AND CLYDE
俺たちに明日はない
いま観ると当たり前に見える部分こそが、当時は新しかった作品です。そこを説明します。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- アーサー・ペン
- 出演
- ウォーレン・ベイティ、フェイ・ダナウェイ、ジーン・ハックマン
- 上映時間
- 111分
- 公開
- 1967年(アメリカ)
あらすじ(ネタバレなし)
1930年代、大恐慌下のアメリカ。退屈な生活に飽きていたウェイトレスのボニーは、車を盗もうとしていた青年クライドと出会います。
銀行強盗を繰り返しながら南部を移動する二人。やがて仲間が加わり、彼らは新聞に載る有名人になっていきます。しかし追跡は次第に厳しくなります。
ここが見どころ
暴力の描き方
銃撃の結果を、それまでの映画よりはるかに直接的に描きます。特に終盤の場面は、当時の観客に衝撃を与えました。
笑いと暴力の同居
軽快な音楽で強盗を撮り、次の瞬間に人が死ぬ。この落差が観客を落ち着かなくさせます。
この映画について:犯罪者を格好よく撮ることが、当時は事件だった。
いま観ると普通の犯罪映画に見えます。しかし1967年の時点で、犯罪者を主人公として肯定的に撮り、暴力の結果を直接見せたことは大きな転換でした。
ボニーとクライドは英雄ではなく、退屈から抜け出したいだけの若者として描かれます。この造形が、当時の若い観客に強く響きました。
難点は、いま観ると衝撃が薄れていることと、テンポにばらつきがあることです。歴史的な意義を知って観るほうが楽しめます。
この作品の良さ
- 暴力の描き方を変えた歴史的意義
- 笑いと暴力を同居させる編集
- フェイ・ダナウェイの造形
当サイトの評価
4.6/5.0
犯罪者を格好よく撮ることが、当時は事件だった。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.6 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.7 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 2冠 助演女優賞・撮影賞
- IMDb
- 7.7 /10
- 影響
- 起点 アメリカン・ニューシネマの出発点
アメリカン・ニューシネマの出発点とされる作品です。若い世代の観客を映画館に呼び戻し、その後10年のアメリカ映画の方向を決めました。
こんな人におすすめ
- 映画史の転換点に興味がある人
- 犯罪ものが好きな人
- 1960年代の空気を知りたい人
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