キャバレーCABARET
洋画1972年ミュージカル1970年代ボブ・フォッシー

キャバレー

楽しげな見た目の下で、時代がどんどん暗くなっていきます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・振付
ボブ・フォッシー
出演
ライザ・ミネリ、ジョエル・グレイ、マイケル・ヨーク
製作国
アメリカ
上映時間
124分
公開
1972年(日本は1972年)

あらすじ(ネタバレなし)

1931年のベルリン。キット・カット・クラブで歌うアメリカ人のサリー・ボウルズは、映画女優になる夢を語りながら、その日暮らしを続けています。

同じ下宿に、イギリスから来た若い研究者ブライアンが越してきます。二人は惹かれあいますが、関係は単純ではありません。

その間にも、街ではナチスの制服が増えていきます。クラブの中だけは、外の変化と無関係であるかのように見えました。

ここが見どころ

歌は舞台の上だけ

登場人物が日常の場面で突然歌い出すことがありません。ミュージカルの最大の約束事を捨てたことが、この作品の発明です。

ビアガーデンの合唱

少年が歌い始め、周囲が唱和していく数分。台詞なしで、時代が動く音が聞こえます。

ジョエル・グレイの司会者

白塗りの顔で観客に語りかける役。舞台版から続投し、アカデミー助演男優賞を受賞しました。

この映画について:ナチスが台頭する時代のベルリン。舞台の上だけが自由だった。

ボブ・フォッシーの振付は、内股と肩の落とし方が特徴的で、優雅さを避けています。華やかさの中に不健全さを混ぜるという手つきが全編に通っています。

この年のアカデミー賞では、作品賞を『ゴッドファーザー』に譲りながら、監督賞を含む8部門を受賞しました。

難点は、後半の展開が駆け足なことと、題材の重さのわりに人物の掘り下げが浅いことです。

この作品の良さ

  • ミュージカルの約束事を壊した構成
  • ボブ・フォッシーの振付
  • 時代の変化の描き方

当サイトの評価

4.2/5.0

ナチスが台頭する時代のベルリン。舞台の上だけが自由だった。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.2
映像美4.5
音楽4.8
演技4.7
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
8部門 監督賞・主演女優賞ほか
IMDb
7.7 /10
振付
ボブ・フォッシー

第45回アカデミー賞で監督賞、主演女優賞、助演男優賞など8部門を受賞しました。作品賞を受賞せずに8部門を獲得した稀な例です。

こんな人におすすめ

  • ミュージカルの変わり種を観たい人
  • 1930年代のドイツに関心がある人
  • ダンスを味わいたい人

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