DOWNFALL
ヒトラー ~最期の12日間~
重い作品です。歴史的な意義と、描き方をめぐる議論の両方を書きます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- オリヴァー・ヒルシュビーゲル
- 出演
- ブルーノ・ガンツ、アレクサンドラ・マリア・ララ
- 製作国
- ドイツ
- 上映時間
- 155分
- 日本公開
- 2005年7月
あらすじ(ネタバレなし)
1945年4月、ベルリン。ソ連軍が包囲を狭めるなか、総統地下壕には指導部と側近たちが閉じこもっています。
秘書として仕えるトラウドゥル・ユンゲの目を通して、崩壊していく12日間が描かれます。存在しない軍隊に命令を出し続ける指導者、逃げる者、残る者、そして子どもを道連れにする者。
ここが見どころ
ブルーノ・ガンツの芝居
怒鳴る場面が有名になりましたが、震える手や優しい口調も含めて、一人の老人として演じています。
地下壕という空間
外の状況がほとんど分からないまま、閉じた空間で決定が下されていく。閉塞が構造として機能しています。
この映画について:地下壕の中だけで、体制が崩れていく。
この作品の議論の焦点は、加害の中心人物を人間として描くことの是非です。公開時、ドイツ国内でも激しく論じられました。
私は、怪物として描かないほうが恐ろしいと思います。周囲の人々が普通に忠誠を尽くしている描写のほうが、よほど怖い。
難点は155分という長さと、視点人物である秘書がやや免罪される形になっていることです。この点は批判されるべきだと思います。
この作品の良さ
- 加害の中心を人間として描く選択
- ブルーノ・ガンツの芝居
- 閉じた空間の設計
当サイトの評価
4.5/5.0
地下壕の中だけで、体制が崩れていく。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.5 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 5.0 |
| 余韻 | 4.7 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- ノミネート 外国語映画賞
- IMDb
- 8.2 /10
- 評価
- 議論あり 描き方をめぐって
アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。ドイツが自国の歴史をこの形で映画化したことは、公開当時大きな議論を呼びました。
こんな人におすすめ
- 歴史を扱った作品に関心がある人
- 重い題材が平気な人
- 議論のある作品を自分で判断したい人
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