8½
8 1/2
難解と言われますが、理解しようとせず流れに乗れば大丈夫です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- フェデリコ・フェリーニ
- 出演
- マルチェロ・マストロヤンニ、アヌーク・エーメ、クラウディア・カルディナーレ
- 音楽
- ニーノ・ロータ
- 製作国
- イタリア
- 上映時間
- 138分
- 日本公開
- 1965年
あらすじ(ネタバレなし)
次回作の準備に入った映画監督グイド。しかし何を撮りたいのか自分でも分からず、巨大なセットだけが建てられていきます。
療養地に逃げた彼のもとに、製作者、脚本家、妻、愛人、俳優が次々と押し寄せます。要求から逃げるように、彼は子ども時代の記憶と妄想の中へ入り込んでいきます。
ここが見どころ
境目のない編集
現実の場面から、説明なしに記憶や妄想へ移ります。どこからが想像かを示さないことで、頭の中がそのまま映画になります。
ラストの行進
登場人物全員が手を繋いで輪になる終幕。作れないことを認めた瞬間に成立するという結論です。
この映画について:映画が撮れない監督が、撮れないことを映画にする。
作れない話を作ってしまう、という構造そのものが発明です。以降、創作の行き詰まりを扱った作品はほぼすべてこの影響下にあります。
映像はどの場面も強く、白い服の女性、療養地の広場、巨大なセット。理屈で追わなくても画で持ちます。
難点は、初見では何が起きているか分かりにくいことです。また主人公の女性関係の描き方は、現在の目では相当に自分本位に映ります。
この作品の良さ
- 作れないことを作品にする構造
- 境目のない編集
- 個々の場面の映像の強さ
当サイトの評価
4.8/5.0
映画が撮れない監督が、撮れないことを映画にする。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.8 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.8 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.9 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 2冠 外国語映画賞・衣装デザイン賞
- IMDb
- 8.0 /10
- 影響
- 大 創作の行き詰まりを描く作品の原型
アカデミー賞外国語映画賞を受賞しました。タイトルは、監督がそれまでに撮った作品数(8本半)に由来します。
こんな人におすすめ
- 創作をしている人
- 理屈で追わずに観られる人
- 映画についての映画が好きな人
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