LAWRENCE
OF ARABIA
洋画1962年ドラマ1960年代大作

アラビアのロレンス

227分と長く、気軽には勧められません。ただ、大きな画面で観る映画とは何かを確かめるには最適です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
デヴィッド・リーン
出演
ピーター・オトゥール、オマー・シャリフ、アレック・ギネス
音楽
モーリス・ジャール
上映時間
227分
日本公開
1963年12月

あらすじ(ネタバレなし)

第一次世界大戦下、カイロのイギリス軍司令部。地図係の変わり者の中尉T・E・ロレンスは、オスマン帝国に対するアラブ反乱の連絡将校として砂漠に送られます。

現地の部族を説得し、通行不可能とされた砂漠を横断してアカバを陥落させたロレンスは、英雄として祭り上げられていきます。しかし、イギリスとアラブそれぞれの思惑の間で、彼自身が壊れ始めます。

ここが見どころ

マッチから砂漠へ

吹き消されたマッチの炎から、砂漠の日の出へ切り替わる編集。映画史でもっとも有名なつなぎのひとつです。

地平線からの登場

陽炎の向こうから点が現れ、少しずつ人と分かる長いカット。距離と時間をごまかさずに撮るという方針が、この映画の全部を表しています。

この映画について:砂漠を、これ以上ないほど大きく撮った227分。

英雄譚として始まりますが、進むにつれて「英雄にされた人間が壊れていく話」になります。ロレンスは自分の役割に酔い、その結果に耐えられなくなる。単純な偉人伝ではありません。

映像の規模は、いま作ろうとしても難しいものです。実際の砂漠に何百人の騎馬を配して撮っており、CGのない説得力があります。

難点ははっきりしています。227分という長さ、遅いテンポ、そしてアラブ側の主要人物を白人俳優が演じているという配役の問題です。後者は現在の目では明確に批判される点です。

この作品の良さ

  • 実景と実人数で作られた砂漠の映像
  • 英雄が壊れていく物語構成
  • モーリス・ジャールの音楽

当サイトの評価

4.8/5.0

砂漠を、これ以上ないほど大きく撮った227分。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.7
映像美5.0
音楽5.0
演技4.8
余韻4.7

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
7冠 作品賞・監督賞ほか
IMDb
8.3 /10
評価
最高位 史上最高の一本に挙げる声も

第35回アカデミー賞で作品賞・監督賞を含む7部門を受賞しました。スティーヴン・スピルバーグをはじめ、多くの監督が生涯の一本として挙げる作品です。

こんな人におすすめ

  • 大作を腰を据えて観たい人
  • 映像の規模を体験したい人
  • 歴史ものに興味がある人

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