FROZENアナと雪の女王
洋画2013年アニメ2010年代ディズニー

アナと雪の女王

社会現象になりすぎて冷静に語りにくい一本です。何が新しかったのか、そして何が弱いのかを分けて書きます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
クリス・バック、ジェニファー・リー
原案
アンデルセン『雪の女王』
音楽
クリステン・アンダーソン=ロペス、ロバート・ロペス
日本語版歌唱
松たか子、神田沙也加
上映時間
102分
日本公開
2014年3月

あらすじ(ネタバレなし)

アレンデール王国の王女エルサは、触れたものを凍らせる力を生まれ持っていました。幼い日に妹アナを傷つけてしまった彼女は、力を隠すために部屋に閉じこもり、姉妹は長く離れて育ちます。

戴冠式の日、感情の高ぶりから力が暴走し、国は真夏に凍りつきます。山へ逃げたエルサを連れ戻すため、アナは雪山へ向かいます。しかしその途中、彼女自身の心臓が凍りついてしまいます。

ここが見どころ

「ありのままで」の場面

力を隠すのをやめ、氷の城を築き上げる4分弱。抑圧されてきた人物が自分を肯定するという内容が、そのまま曲と映像になっています。ここだけで作品の主題が言えています。

真実の愛の定義

呪いを解くのは王子のキスではありません。ディズニー自身が長年使ってきた型を、自分の手で終わらせたという一点が、この作品の歴史的な意味です。

雪と氷の質感

積雪の踏み跡、氷の透過光、吹雪。物理シミュレーションの水準が当時としては突出しており、いま観ても古びていません。

この映画について:王子様に助けてもらう話を、ディズニー自身が終わらせた。

楽曲の力は圧倒的です。特に『Let It Go』は、場面の内容と曲の構成が完全に一致していて、歌そのものが物語を前に進めている数少ない例だと思います。日本語版の歌唱も含めて、ここは文句なし。

主題も新しい。姉妹の関係を中心に据え、恋愛を物語の解決に使わない。この選択が後のディズニー作品の方向を決めました。

一方で、物語の作りは弱いです。中盤以降の悪役の扱いが唐突で、動機の説明もほとんどありません。エルサが力を制御できるようになる理屈も曖昧なままです。曲の強さで押し切っているぶん、筋を追うと粗が目立ちます。

この作品の良さ

  • 楽曲が物語を前に進める構成
  • 恋愛を解決に使わないという選択
  • 雪と氷の質感表現

当サイトの評価

4.1/5.0

王子様に助けてもらう話を、ディズニー自身が終わらせた。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本3.9
映像美4.6
音楽4.9
演技4.2
余韻3.9

世間ではどう評価されているか

日本 興行収入
254.8 億円
米アカデミー賞
2冠 長編アニメ映画賞・歌曲賞
IMDb
7.4 /10

日本での興行収入は254.8億円で、2014年の年間1位。日本の歴代興行収入でも長く上位に位置し続けています。米アカデミー賞では長編アニメ映画賞と歌曲賞を受賞しました。

日本での当たり方は世界的に見ても突出しており、日本語版の主題歌が独立してヒットしたことも含めて、社会現象として記憶されています。

こんな人におすすめ

  • 家族で観られる作品を探している人
  • ミュージカルアニメが好きな人
  • ディズニー作品の変化に興味がある人

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