ゲット・アウト
低予算のホラーが、脚本一本でアカデミー賞を取った例です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ジョーダン・ピール
- 出演
- ダニエル・カルーヤ、アリソン・ウィリアムズ、キャサリン・キーナー
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 104分
- 公開
- 2017年10月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
写真家のクリスは、交際中のローズに誘われ、彼女の実家を訪ねることになります。自分が黒人であることを両親は知らないと聞き、彼は気が重くなります。
郊外の広い屋敷で迎えてくれた両親は、驚くほど友好的でした。父は「オバマに三期目があれば投票した」と言い、母は精神科医として催眠療法を勧めます。
しかし、この家で働く使用人たちの様子がどこかおかしい。週末のパーティーで、クリスの違和感は決定的になります。
ここが見どころ
善意という形の差別
誰も差別的な言葉を使いません。褒め言葉として身体能力に言及する、といった描写の積み重ねで居心地の悪さを作ります。
沈む場面
催眠にかかった主人公が、暗い空間へ落ちていく映像。低予算とは思えない印象の強さです。
ティーカップ
スプーンでかき混ぜる音だけで恐怖が成立するようになる。記号の作り方が非常にうまい。
この映画について:恋人の実家に招かれる。全員がやたらと親切だ。
コメディ畑出身のジョーダン・ピールの初監督作です。笑いの技術である「間」と「振り」が、そのままホラーの緊張に転用されています。
約450万ドルの製作費で世界的な大ヒットとなり、脚本賞を受賞しました。ジャンル映画が社会的な題材を扱う流れを、決定的にした一本です。
難点は、終盤がやや直接的なアクションに寄ることです。前半の気味悪さのほうが強い。
この作品の良さ
- 善意の差別という着眼
- 笑いの技術を転用した緊張
- 低予算での完成度
当サイトの評価
恋人の実家に招かれる。全員がやたらと親切だ。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.6 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 脚本賞 2018年
- IMDb
- 7.8 /10
- 製作費
- 約450万ドル 大きな興行成績
第90回アカデミー賞で脚本賞を受賞し、作品賞・監督賞・主演男優賞にもノミネートされました。
約450万ドルという低予算で製作され、世界的な興行成績を挙げています。
こんな人におすすめ
- 社会的な題材のホラーが好きな人
- 脚本の巧さを味わいたい人
- 怖すぎるのは苦手な人
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