シェイプ・オブ・ウォーターTHE SHAPE OF WATER
洋画2017年ファンタジー2010年代デル・トロ

シェイプ・オブ・ウォーター

怪物映画への愛で作られた作品です。そこを共有できるかどうかで評価が変わります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
ギレルモ・デル・トロ
音楽
アレクサンドル・デスプラ
出演
サリー・ホーキンス、マイケル・シャノン、オクタヴィア・スペンサー、リチャード・ジェンキンス
製作国
アメリカ
上映時間
124分
公開
2018年3月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1962年、ボルチモア。政府の秘密研究所で清掃員として働くイライザは、幼い頃の傷が原因で声を出せません。隣人の画家と、同僚のゼルダだけが話し相手です。

ある日、研究所に厳重に封をされた水槽が運び込まれます。中にいたのは、南米の川で神として崇められていた両生類型の生物でした。

誰も相手にしない存在に、イライザはゆで卵を差し出し、手話を教え始めます。

ここが見どころ

緑と赤の色設計

画面全体が水中のような緑で統一され、要所だけに赤が置かれます。美術賞受賞にふさわしい徹底ぶりです。

サリー・ホーキンスの演技

台詞なしで主演を務めます。手話と表情だけで感情の起伏を作ります。

デスプラの音楽

アコーディオンとフルート中心の、フランス映画のような主題。おとぎ話の調子を決めています。

この映画について:声を持たない清掃員と、水槽の中の生き物。

デル・トロは一貫して、「怪物より人間のほうが怖い」という構図を撮り続けてきた作家です。この作品でもそれは変わりません。

登場人物は全員、当時のアメリカで周縁に置かれていた人たちです。その連帯の話として読むと筋が通ります。

難点は、悪役の造形が単純なことと、題材が人を選ぶこと。異種間の関係を正面から描くので、受け付けない人はいるでしょう。

この作品の良さ

  • 色彩と美術の統一
  • 台詞なしの主演
  • 周縁に置かれた人々の連帯という主題

当サイトの評価

4.2/5.0

声を持たない清掃員と、水槽の中の生き物。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.7
音楽4.7
演技4.4
余韻4.3

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
4部門 作品賞・監督賞ほか
ヴェネツィア
金獅子賞 2017年
IMDb
7.3 /10

第90回アカデミー賞で作品賞、監督賞、作曲賞、美術賞の4部門を受賞しました。

2017年のヴェネツィア国際映画祭では金獅子賞を受賞しています。

こんな人におすすめ

  • おとぎ話が好きな人
  • 美術と色彩を味わいたい人
  • デル・トロ作品を追いたい人

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