破戒THE BROKEN COMMANDMENT
破戒
1906年の小説ですが、扱っている問題は続いています。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- 前田和男
- 原作
- 島崎藤村
- 出演
- 間宮祥太朗、石井杏奈、矢本悠馬、眞島秀和
- 上映時間
- 119分
- 公開
- 2022年7月
あらすじ(ネタバレなし)
明治後期、長野県飯山。小学校教師の瀬川丑松は、被差別部落の出身であることを隠しています。父から「決して明かすな」と戒められて育ちました。
彼は、同じ出自を公にして活動する思想家・猪子蓮太郎を尊敬しています。しかし自分は名乗れません。
同僚の中に、彼の出自を疑う者が現れます。町では選挙をめぐる争いも起きており、丑松は追い詰められていきます。
ここが見どころ
教室の場面
終盤、丑松が生徒たちの前で告白する一連。原作でも最も知られた場面です。
猪子蓮太郎という存在
名乗ることを選んだ人物。丑松との対比が、作品の構造そのものです。
明治の風景
雪の飯山、寺の下宿。美術は丁寧に作られています。
この映画について:「出自を明かすな」という父の戒めを、どこまで守るか。
1948年(木下惠介)、1962年(市川崑)に続く三度目の映画化です。今回は原作の結末をそのまま踏襲していますが、その結末自体に長く議論があります。
現代の映画として、告白の場面の演出は控えめです。過剰にしないという判断は妥当だと思います。
難点は、全体に教科書的で、映画としての新しさに乏しいことです。
この作品の良さ
- 教室の場面
- 対比の構造
- 明治の美術
当サイトの評価
3.9/5.0
「出自を明かすな」という父の戒めを、どこまで守るか。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.8 |
| 映像美 | 4.1 |
| 音楽 | 4.0 |
| 演技 | 4.5 |
| 余韻 | 4.1 |
世間ではどう評価されているか
- 原作
- 島崎藤村 1906年
- 映画化
- 3度目 1948年・1962年に続く
- IMDb
- 6.5 /10
原作は1906年に発表された島崎藤村の小説です。
1948年に木下惠介、1962年に市川崑がそれぞれ映画化しており、本作は三度目の映画化にあたります。
こんな人におすすめ
- 部落差別の問題に関心がある人
- 近代文学の映像化を観たい人
- 過去の映画版と比べたい人
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