ホテル・ルワンダ
残虐描写は抑えられています。だからこそ、伝わるものがあります。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- テリー・ジョージ
- 出演
- ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ニック・ノルティ
- 製作国
- イギリス・南アフリカ・イタリア
- 上映時間
- 122分
- 公開
- 2006年1月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1994年、ルワンダ。首都キガリの高級ホテルで支配人を務めるポール・ルセサバギナは、有力者たちとの人脈を保ち、家族と穏やかに暮らしています。
大統領機の撃墜をきっかけに、フツ族によるツチ族への虐殺が始まります。妻がツチ族であるポールの家にも、危険が及びます。
彼はホテルに避難民を受け入れ始めます。賄賂、交渉、はったり。使えるものすべてを使って、彼は建物の中の人々を守ろうとします。
ここが見どころ
見せない演出
虐殺そのものはほとんど画面に映りません。霧の道路で車が何かに乗り上げる場面だけで十分に伝わります。
国際社会の不在
国連軍の大佐が「君たちは黒人ですらない。アフリカ人だ」と吐き捨てる場面。作品が本当に告発している相手がここで示されます。
ドン・チードルの抑制
英雄的に振る舞わず、常に怯えながら交渉を続ける演技です。
この映画について:支配人が、ホテル一軒で1200人を守った。
この映画の要点は、助けたのは軍でも国連でもなく、一人の民間人だったという事実の提示にあります。同時に、なぜ誰も来なかったのかを観客に突きつけます。
日本では当初、劇場公開の予定がありませんでした。有志による署名運動を経て2006年に公開されたという経緯があり、公開のされ方自体が語り継がれています。
なお、モデルとなったルセサバギナ本人の評価については、後年に異論も出ています。作品と実像を分けて考える必要があります。
この作品の良さ
- 残虐描写に頼らない演出
- 国際社会への視線
- ドン・チードルの演技
当サイトの評価
支配人が、ホテル一軒で1200人を守った。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 4.0 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 3部門 主演男優賞ほかノミネート
- IMDb
- 8.1 /10
- 日本公開
- 2006年 署名運動を経て
第77回アカデミー賞で主演男優賞・助演女優賞・脚本賞にノミネートされました。
日本では当初、配給が決まっていませんでしたが、公開を求める署名運動を経て2006年に劇場公開されています。
こんな人におすすめ
- 実話を基にした作品を観たい人
- 現代史に関心がある人
- 過激な描写は避けたい人
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