Mr.インクレディブル
ヒーロー映画が飽和する前に、その構造を先取りしていた一本です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- ブラッド・バード
- 音楽
- マイケル・ジアッキーノ
- 声の出演
- クレイグ・T・ネルソン、ホリー・ハンター
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 115分
- 公開
- 2004年12月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
かつて街を守っていたヒーローたちは、相次ぐ訴訟によって活動を禁じられ、正体を隠して一般市民として暮らしています。
Mr.インクレディブルことボブは、保険会社の窓口で顧客の請求を断る仕事に就いています。妻と三人の子どもがいますが、日々は退屈で、こっそり夜のパトロールに出ては妻に叱られています。
ある日、彼のもとに謎の依頼が届きます。孤島での秘密任務。久々に体が動く喜びに、ボブは家族に嘘をついて出発します。
ここが見どころ
家族の能力が性格と一致
伸びる母、姿を消す思春期の娘、走り回る男の子。能力設定がそのまま家族内の役割になっているという設計が見事です。
エドナ・モードの場面
衣装デザイナーが「マントは禁止」と実例を並べ立てる一連。ヒーローものの約束事への批評になっています。
ジアッキーノの音楽
60年代のスパイ映画風のビッグバンド。作品のトーンを決定づけています。
この映画について:引退したヒーローの、いちばんの敵は中年太りと家庭。
悪役シンドロームの動機が「才能がないのに憧れた側の逆恨み」である点は、いま観るとかなり際どい。作品自体が「特別な人は特別だ」という主張に傾いています。ここは議論のあるところです。
ただ、アクションの設計と家族劇の噛み合わせは非常に良い。列車、ジャングル、ロボット。それぞれで家族の関係が一歩進みます。
難点は115分と、アニメ作品としてはやや長いことです。
この作品の良さ
- 能力と性格を一致させた設計
- スパイ映画風の音楽
- アクションの構成
当サイトの評価
引退したヒーローの、いちばんの敵は中年太りと家庭。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.4 |
| 映像美 | 4.4 |
| 音楽 | 4.5 |
| 演技 | 4.2 |
| 余韻 | 4.1 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 2部門 長編アニメ映画賞・音響編集賞
- IMDb
- 8.0 /10
- 続編
- 2018年 『インクレディブル・ファミリー』
第77回アカデミー賞で長編アニメ映画賞と音響編集賞を受賞しました。
続編『インクレディブル・ファミリー』は14年後の2018年に公開されています。
こんな人におすすめ
- 家族で観たい人
- ヒーローものが好きな人
- ピクサー作品を順に観たい人
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