ケイコ 目を澄ませてSMALL, SLOW BUT STEADY
邦画2022年ドラマ2020年代三宅唱

ケイコ 目を澄ませて

説明がほとんどありません。それでも全部伝わります。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
三宅唱
原案
小笠原恵子の自伝
出演
岸井ゆきの、三浦友和、仙道敦子
上映時間
99分
公開
2022年12月

あらすじ(ネタバレなし)

小河ケイコは、生まれつき耳が聞こえません。ホテルの清掃の仕事をしながら、下町の小さなボクシングジムに通っています。

プロテストに合格し、試合にも勝ちました。しかし彼女は、続けることに迷いを感じ始めています。手紙で退会を申し出ようとしては、書き直します。

そんななか、老朽化したジムが閉鎖されることになります。会長は体調を崩していました。

ここが見どころ

16mmフィルムの質感

粒子の粗い映像と、荒川沿いの風景。時代を特定しにくい質感が、この作品の孤独に合っています。

音の設計

劇伴がほとんどありません。環境音と、ミット打ちの音だけで構成されています。

岸井ゆきのの身体

長期間の練習を経ており、構えと動きに説得力があります。表情はほとんど動きません。

この映画について:耳の聞こえないボクサー。ゴングの音も、声援も届かない。

障害を「乗り越える」物語ではありません。やめるかどうか迷っている、というだけの話です。その普通さが尊い。

三浦友和演じる会長との関係が、台詞をほとんど使わずに描かれます。ミットを構える手の位置だけで、信頼が伝わる。

難点は、起伏がないこと。試合の場面も少なく、スポーツ映画としての快感を求めると外れます。

この作品の良さ

  • 16mmの質感
  • 劇伴を使わない音設計
  • 岸井ゆきのの身体表現

当サイトの評価

4.4/5.0

耳の聞こえないボクサー。ゴングの音も、声援も届かない。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.3
映像美4.9
音楽4.6
演技4.7
余韻4.8

世間ではどう評価されているか

キネマ旬報
日本映画第1位 2022年
ベルリン
出品 2022年
IMDb
7.1 /10

キネマ旬報ベスト・テンの2022年日本映画第1位に選ばれ、国内の主要映画賞を多数受賞しました。

実在のプロボクサー、小笠原恵子の自伝が原案となっています。

こんな人におすすめ

  • 静かな映画が好きな人
  • 音と映像の質感を味わいたい人
  • スポーツものの型を外れた作品を観たい人

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