君たちはどう生きるかTHE BOY AND THE HERON
君たちはどう生きるか
評価がはっきり割れる作品です。物語を追いたい人には向きません。そこを最初に書いておきます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 原作・脚本・監督
- 宮崎駿
- 音楽
- 久石譲
- 制作
- スタジオジブリ
- 声の出演
- 山時聡真、菅田将暉、柴咲コウ
- 上映時間
- 124分
- 公開
- 2023年7月
あらすじ(ネタバレなし)
戦時中の東京。空襲で母を失った少年・眞人は、父とともに地方へ疎開します。新しい母となるのは、亡き母の妹でした。
屋敷の裏には、かつて大叔父が建てたという古い塔があります。人語を話すアオサギに導かれ、眞人はその塔の中へ入っていきます。そこは生と死が混ざり合う別の世界でした。
ここが見どころ
説明しない
世界の仕組みも、登場人物の目的も、ほとんど説明されません。分からないまま進むことが前提の作りです。
作画の密度
特に序盤の火事の場面と、水や生物の描写。80代の監督が手描きにこだわり抜いた結果が画面に出ています。
この映画について:分からないまま観るように作られている。
率直に言って、物語としては整理されていません。断片が並べられ、繋がりは観客が引き受ける作りです。これを豊かと見るか、投げ出しと見るかで評価が分かれます。
私小説的な読み方をすると筋が通ります。塔を継ぐか否か、という終盤の問いは、明らかに作り手自身の問題として置かれている。
難点は、その私的さゆえに、予備知識のない観客が置いていかれることです。宮崎駿監督のこれまでの作品を観ているほど楽しめるという、閉じた構造になっています。
この作品の良さ
- 手描きにこだわり抜いた作画
- 説明を放棄する潔さ
- 作り手自身の問題として読める構成
当サイトの評価
4.4/5.0
分からないまま観るように作られている。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 3.9 |
| 映像美 | 5.0 |
| 音楽 | 4.7 |
| 演技 | 4.3 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 受賞 長編アニメ映画賞
- 国内興行収入
- 約88 億円
- 宣伝
- なし 予告編も公開せず
第96回アカデミー賞で長編アニメ映画賞を受賞しました。予告編もあらすじも一切公開しないという異例の宣伝方針で公開されたことでも話題になっています。
こんな人におすすめ
- 宮崎駿作品を追ってきた人
- 解釈を委ねられるのが平気な人
- 作画そのものを観たい人
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