恋人たちTHREE STORIES OF LOVE
恋人たち
地味ですが、この年の日本映画では屈指の作品です。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- 橋口亮輔
- 出演
- 篠原篤、成嶋瞳子、池田良
- 上映時間
- 140分
- 公開
- 2015年11月
あらすじ(ネタバレなし)
アツシは、妻を通り魔に殺されました。橋梁点検の仕事をしながら、加害者への賠償請求を続けていますが、手続きは進みません。
瞳子は、夫と姑の世話に追われる主婦です。手作りの弁当を売る仕事に生きがいを見出そうとしますが、家庭では誰も彼女を見ていません。
四ノ宮は、エリート弁護士です。学生時代の友人に長年思いを寄せていますが、その気持ちは相手に届きません。
ここが見どころ
オーディションで選ばれた俳優
主要三人は当時ほぼ無名でした。顔を知らない人が演じることで、生活の実感が損なわれていません。
瞳子の場面
自分を必要としてくれる相手だと思った人物との関係。この物語の展開が、この映画で最も痛い箇所です。
橋の上の会話
終盤、アツシがかつての同僚と交わす短いやりとり。何も解決しませんが、それで十分です。
この映画について:三人の孤独が、交わらないまま並んでいる。
三つの物語はほとんど交わりません。「孤独は連帯しない」ということを、構造そのもので示しています。
橋口亮輔監督は本作の前、体調を崩して長く映画を撮っていませんでした。その空白が作品の切実さと無関係ではないでしょう。
難点は140分の長さと、観たあとに気分が重くなることです。
この作品の良さ
- 無名俳優の起用
- 交わらない構造
- 生活の実感
当サイトの評価
4.2/5.0
三人の孤独が、交わらないまま並んでいる。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.3 |
| 映像美 | 3.8 |
| 音楽 | 3.8 |
| 演技 | 4.8 |
| 余韻 | 4.6 |
世間ではどう評価されているか
- キネマ旬報
- 日本映画第1位 2015年
- 受賞
- 各映画賞 監督賞・新人賞ほか
- IMDb
- 7.0 /10
キネマ旬報ベスト・テンの2015年日本映画第1位に選ばれました。
主要な出演者はオーディションで選ばれた、当時ほぼ無名の俳優たちです。
こんな人におすすめ
- 地味でも中身のある邦画を探している人
- 群像劇が好きな人
- 重い題材でも構わない人
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