ロッキー
続編でイメージが固まってしまった作品ですが、1作目は驚くほど地味で、驚くほど良いです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- ジョン・G・アヴィルドセン
- 脚本・主演
- シルヴェスター・スタローン
- 出演
- タリア・シャイア、バージェス・メレディス、カール・ウェザース
- 音楽
- ビル・コンティ
- 上映時間
- 119分
- 日本公開
- 1977年4月
あらすじ(ネタバレなし)
フィラデルフィア。30歳のロッキー・バルボアは、才能を認められないまま安い興行で戦い、高利貸しの取り立てで日銭を稼いでいます。ペットショップの内気な店員エイドリアンに片思いしていますが、話しかけることもできません。
そんな彼のもとに、世界ヘビー級王者アポロ・クリードの対戦相手に指名されたという話が舞い込みます。話題作りのための、勝ち目のない相手としての起用でした。
ここが見どころ
試合前夜の告白
「勝てるとは思っていない。ただ最後まで立っていたい」。この一言でこの映画の目的が決まります。勝敗ではなく、証明の話になる。
階段を駆け上がる
有名なトレーニングの場面。音楽と映像が完全に一致した数分で、以降のスポーツ映画がひたすら真似することになります。
この映画について:勝つ話ではない。最後まで立っていられるかの話。
スポーツ映画として観ると、試合は最後の十数分だけです。大半は冴えない男が、自分を無価値だと思っている状態から抜け出すまでに費やされます。
エイドリアンとの関係の描き方が丁寧で、二人とも人と話すのが下手だという設定が最後まで一貫している。地味ですが、この関係が作品の芯です。
難点は、前半のテンポが遅いことです。また、スタローンの後年のイメージが強すぎて、この繊細な芝居が意外に見えるかもしれません。低予算で撮られたことも含めて、素朴な作品です。
この作品の良さ
- 勝敗ではなく証明を目的にした構成
- エイドリアンとの関係の丁寧さ
- ビル・コンティの音楽
当サイトの評価
勝つ話ではない。最後まで立っていられるかの話。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.7 |
| 映像美 | 4.3 |
| 音楽 | 4.9 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 4.5 |
世間ではどう評価されているか
- 米アカデミー賞
- 3冠 作品賞・監督賞・編集賞
- IMDb
- 8.1 /10
- 製作
- 低予算 短期間で撮影された
第49回アカデミー賞で作品賞・監督賞・編集賞を受賞。低予算・短期間で撮影された作品が作品賞を獲ったことは当時大きな話題になりました。無名だったスタローンが脚本を売り込み、自分の主演を条件にしたという経緯も有名です。
こんな人におすすめ
- スポーツものが好きな人
- 地味な人間ドラマが好きな人
- 有名だが1作目は未見という人
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