ROMA
洋画2018年ドラマ2010年代メキシコ

ROMA/ローマ

静かで長い作品です。ただ、いくつかの場面の力は突出しています。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本・撮影
アルフォンソ・キュアロン
出演
ヤリッツァ・アパリシオ、マリーナ・デ・タビラ
製作国
メキシコ
上映時間
135分
公開
2018年

あらすじ(ネタバレなし)

1970年代初頭のメキシコシティ、ローマ地区。中流家庭で働く家政婦クレオは、掃除と洗濯と子どもの世話に追われる日々を送っています。

雇い主の夫婦は破綻しかけ、クレオ自身も恋人との間に問題を抱えます。同じころ、街では学生運動への弾圧が起きようとしていました。

ここが見どころ

横移動の長回し

カメラがゆっくり左右に振れるだけで、切りません。画面の隅で起きていることも全部見えるという設計です。

海の場面

終盤、波打ち際での数分。ワンカットで撮られた極めて緊張の高い場面で、この作品の頂点です。

この映画について:家政婦の一年を、白黒の長回しで撮る。

監督自身の子ども時代の記憶が下敷きです。主人公を家族ではなく家政婦にしたことが、この作品の誠実さだと思います。

階級と人種の差が具体的に描かれます。同じ家にいながら、まったく違う立場に置かれている。

難点は、テンポの遅さと、政治的背景の説明が少ないことです。また配信作品として作られたため、劇場公開が限られたことも議論になりました。

この作品の良さ

  • 横移動の長回しによる画面設計
  • 家政婦を主人公にした視点
  • 海の場面の緊張

当サイトの評価

4.7/5.0

家政婦の一年を、白黒の長回しで撮る。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美5.0
音楽4.6
演技4.8
余韻4.8

世間ではどう評価されているか

米アカデミー賞
3冠 監督賞・撮影賞・外国語映画賞
ヴェネツィア
金獅子賞 2018年
IMDb
7.7 /10

ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞、アカデミー賞で監督賞など3部門を受賞しました。配信サービス制作の作品が主要賞を獲った初期の例として、映画界に議論を呼びました。

こんな人におすすめ

  • 静かな作品をじっくり観たい人
  • 撮影に興味がある人
  • 階級を扱った話に関心がある人

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