サイドウェイ
痛快でも感動的でもありませんが、後からじわじわ効いてきます。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督・脚本
- アレクサンダー・ペイン
- 原作
- レックス・ピケット
- 出演
- ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 127分
- 公開
- 2005年(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
離婚して以来うだつの上がらない中学教師マイルズは、小説を出版社に持ち込んでは断られ続けています。
親友のジャックは、結婚式を一週間後に控えた売れない俳優。二人はカリフォルニアのワイン産地へ、独身最後の旅に出ます。
ワインを味わい語るつもりだったマイルズに対し、ジャックの狙いは最後の火遊びでした。旅は早々に、面倒な方向へ転がっていきます。
ここが見どころ
ピノ・ノワールを語る場面
育てにくいブドウの品種について語る台詞が、そのまま彼自身の説明になっている。比喩を説明せずに置く脚本の見本のような場面です。
情けなさの容赦なさ
主人公は嘘をつき、盗みもします。好感度を守らない主人公造形が、この映画を凡百の中年ものから引き離しています。
最後のドア
扉をノックして終わる幕切れ。開けるかどうかは見せません。
この映画について:冴えない中年二人が、ワイナリーを巡る一週間。
「人生はもう思い通りにならない」と分かっている人たちの話です。それでも何かが少しだけ動く、という程度の希望しか与えないところに信用があります。
公開後、アメリカでピノ・ノワールの売上が伸び、逆にメルローが敬遠されたという現象が起きました。作中の台詞が実際の市場に影響した珍しい例です。
難点は、主人公二人がかなり自己中心的で、観ていて苛立つ人がいることです。
この作品の良さ
- 比喩を説明しない脚本
- 好感度を守らない人物造形
- 余韻のあるラスト
当サイトの評価
冴えない中年二人が、ワイナリーを巡る一週間。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.5 |
| 映像美 | 4.0 |
| 音楽 | 4.2 |
| 演技 | 4.6 |
| 余韻 | 4.4 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 脚色賞 2005年
- IMDb
- 7.5 /10
- 影響
- ワイン市場 ピノ・ノワールの売上増
第77回アカデミー賞で脚色賞を受賞し、作品賞・監督賞を含む5部門にノミネートされました。
公開後、アメリカ市場でピノ・ノワールの需要が高まり、メルローが敬遠される現象が報告されました。「サイドウェイ効果」として言及されることがあります。
こんな人におすすめ
- 苦い大人の話が好きな人
- ロードムービーが好きな人
- ワインに興味がある人
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