サイドウェイSIDEWAYS
洋画2004年コメディ2000年代アレクサンダー・ペイン

サイドウェイ

痛快でも感動的でもありませんが、後からじわじわ効いてきます。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督・脚本
アレクサンダー・ペイン
原作
レックス・ピケット
出演
ポール・ジアマッティ、トーマス・ヘイデン・チャーチ、ヴァージニア・マドセン
製作国
アメリカ
上映時間
127分
公開
2005年(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

離婚して以来うだつの上がらない中学教師マイルズは、小説を出版社に持ち込んでは断られ続けています。

親友のジャックは、結婚式を一週間後に控えた売れない俳優。二人はカリフォルニアのワイン産地へ、独身最後の旅に出ます。

ワインを味わい語るつもりだったマイルズに対し、ジャックの狙いは最後の火遊びでした。旅は早々に、面倒な方向へ転がっていきます。

ここが見どころ

ピノ・ノワールを語る場面

育てにくいブドウの品種について語る台詞が、そのまま彼自身の説明になっている。比喩を説明せずに置く脚本の見本のような場面です。

情けなさの容赦なさ

主人公は嘘をつき、盗みもします。好感度を守らない主人公造形が、この映画を凡百の中年ものから引き離しています。

最後のドア

扉をノックして終わる幕切れ。開けるかどうかは見せません。

この映画について:冴えない中年二人が、ワイナリーを巡る一週間。

「人生はもう思い通りにならない」と分かっている人たちの話です。それでも何かが少しだけ動く、という程度の希望しか与えないところに信用があります。

公開後、アメリカでピノ・ノワールの売上が伸び、逆にメルローが敬遠されたという現象が起きました。作中の台詞が実際の市場に影響した珍しい例です。

難点は、主人公二人がかなり自己中心的で、観ていて苛立つ人がいることです。

この作品の良さ

  • 比喩を説明しない脚本
  • 好感度を守らない人物造形
  • 余韻のあるラスト

当サイトの評価

4.2/5.0

冴えない中年二人が、ワイナリーを巡る一週間。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.5
映像美4.0
音楽4.2
演技4.6
余韻4.4

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
脚色賞 2005年
IMDb
7.5 /10
影響
ワイン市場 ピノ・ノワールの売上増

第77回アカデミー賞で脚色賞を受賞し、作品賞・監督賞を含む5部門にノミネートされました。

公開後、アメリカ市場でピノ・ノワールの需要が高まり、メルローが敬遠される現象が報告されました。「サイドウェイ効果」として言及されることがあります。

こんな人におすすめ

  • 苦い大人の話が好きな人
  • ロードムービーが好きな人
  • ワインに興味がある人

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