ウルフ・オブ・ウォールストリート
教訓を求めると裏切られます。そういう作りです。
ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。
作品データ
- 監督
- マーティン・スコセッシ
- 脚本
- テレンス・ウィンター
- 原作
- ジョーダン・ベルフォートの回想録
- 出演
- レオナルド・ディカプリオ、ジョナ・ヒル、マーゴット・ロビー
- 製作国
- アメリカ
- 上映時間
- 180分
- 公開
- 2014年1月(日本)
あらすじ(ネタバレなし)
1987年、ウォール街。新人ブローカーのジョーダン・ベルフォートは、初出社の日に株価大暴落に遭い、職を失います。
彼が次に見つけたのは、ペニー株を素人に売りつける小さな会社でした。歩合の高さに目を付けた彼は、仲間を集めて自分の証券会社を立ち上げます。
巧みな話術で富を築いた彼らの生活は、際限なく膨らんでいきます。やがてFBIが動き始めます。
ここが見どころ
観客への語りかけ
ディカプリオがカメラに向かって説明を始め、途中で「どうせ分からないだろう」と打ち切る。観客を共犯にする手つきです。
薬でうごけなくなる場面
階段を降りる長い一連。身体を使ったコメディとして、この俳優の代表的な場面になりました。
最後のカット
セミナーの聴衆の顔を映して終わる。批判の矛先が誰に向いているかが、ここで示されます。
この映画について:3時間、ひたすら騒ぐ。反省は一切なし。
この映画は主人公を裁きません。「こういう人間が罰されずに済む社会がある」という提示を、最後の一カットだけで行うという方法をとっています。
その方法が伝わらず、単なる成功譚として受け取られるという批判も当時からありました。実際、そう見える3時間ではあります。
難点は180分という長さと、女性の描き方が徹底して道具的なことです。原作の視点をなぞった結果ですが、快くはありません。
この作品の良さ
- 観客を巻き込む語り口
- ディカプリオの身体を使った演技
- 最後のカットの批評性
当サイトの評価
3時間、ひたすら騒ぐ。反省は一切なし。
| 項目 | 点数 |
|---|---|
| 脚本 | 4.2 |
| 映像美 | 4.2 |
| 音楽 | 4.3 |
| 演技 | 4.7 |
| 余韻 | 3.9 |
世間ではどう評価されているか
- アカデミー賞
- 5部門 作品賞ほかノミネート
- IMDb
- 8.2 /10
- 原作
- 本人の回想録 実話に基づく
第86回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞を含む5部門にノミネートされました。
原作は実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回想録です。本人は証券詐欺で有罪判決を受けています。
こんな人におすすめ
- 長尺でも平気な人
- スコセッシ作品を追いたい人
- 毒のある作品が好きな人
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