バーニングBURNING
洋画2018年サスペンス2010年代村上春樹原作

バーニング 劇場版

答え合わせのできない映画です。それが狙いです。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
イ・チャンドン
原作
村上春樹「納屋を焼く」
出演
ユ・アイン、スティーヴン・ユァン、チョン・ジョンソ
製作国
韓国
上映時間
148分
公開
2019年2月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

作家志望のジョンスは、定職に就かず、実家の農場で牛の世話をしています。ある日、幼なじみだというヘミと街で再会します。

アフリカ旅行に出る彼女から猫の世話を頼まれた彼は、帰国した彼女が見知らぬ男ベンを連れてくるのを見ます。ベンは若く裕福で、何をしているのか分かりません。

ある夕暮れ、ベンはジョンスに打ち明けます。「ときどき、ビニールハウスを燃やす」。そして間もなく、ヘミが姿を消します。

ここが見どころ

夕暮れの踊り

実家の庭で、音楽に合わせてヘミが踊る数分間。物語を止めて、光だけを撮ります。この作品で最も有名な場面です。

確定しない語り

猫はいたのか、井戸はあったのか。すべてが確認できないまま進みます。

階級の描写

北朝鮮との境界に近い農村と、江南のマンション。二つの韓国が交互に映されます。

この映画について:「ときどき、ビニールハウスを燃やすんです」

村上春樹の短編にあった不穏さを、韓国の若年層の貧困と怒りに接続したのがこの映画の発明です。原作にはない層が加わっています。

何が起きたのかは最後まで明示されません。主人公の思い込みという読みも成立します。それでいて、感情の説得力だけは非常に強い。

難点は148分の長さと、答えを求める観客には不満が残ることです。

この作品の良さ

  • 原作の翻案としての着想
  • 夕暮れの場面の映像
  • 確定させない語り

当サイトの評価

4.3/5.0

「ときどき、ビニールハウスを燃やすんです」

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.3
映像美4.8
音楽4.5
演技4.6
余韻4.8

世間ではどう評価されているか

カンヌ
国際批評家連盟賞 2018年
IMDb
7.5 /10
原作
村上春樹 「納屋を焼く」

2018年のカンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞しました。同映画祭の公式批評家採点で、当時の史上最高点を記録したことでも話題になりました。

原作は村上春樹の短編小説「納屋を焼く」です。

こんな人におすすめ

  • 村上春樹の作品が好きな人
  • 答えのない映画が平気な人
  • 韓国映画を追いたい人

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