グリーンブックGREEN BOOK
洋画2018年ドラマ2010年代アカデミー賞

グリーンブック

よくできた娯楽作です。同時に、批判の理由も理解しておくべき作品です。

ネタバレについて:この記事はネタバレなしで書いています。結末や物語の核心に触れる内容は載せていません。

作品データ

監督
ピーター・ファレリー
出演
ヴィゴ・モーテンセン、マハーシャラ・アリ、リンダ・カーデリーニ
製作国
アメリカ
上映時間
130分
公開
2019年3月(日本)

あらすじ(ネタバレなし)

1962年、ニューヨーク。ナイトクラブの用心棒トニー・リップは、店の改装で職を失います。彼は口が達者で、暴力にも慣れています。

そこへ、著名な黒人ピアニスト、ドン・シャーリーの南部演奏旅行に運転手として同行する話が舞い込みます。

二人が持って行くのは「グリーンブック」。黒人が安全に泊まれる宿を記した実在の旅行案内書です。旅は南へ進むほど厳しくなっていきます。

ここが見どころ

二人の会話

教養と粗野、階級と人種がねじれた関係。会話のテンポが非常に良く、130分を退屈させません。

フライドチキンの場面

偏見と善意が同時に出てくる一連。笑いながら居心地が悪くなる作りです。

マハーシャラ・アリの佇まい

孤立を体で示す演技。この役でアカデミー助演男優賞を受賞しました。

この映画について:黒人ピアニストと、白人の用心棒。差別の残る南部を車で回る。

娯楽映画としての完成度は高い。一方で、白人側の視点から差別を描き、白人が変化することで解決とする構造への批判は強くありました。

また、ドン・シャーリーの遺族が「二人は友人ではなかった」「家族に取材がなかった」と公に述べています。実話ものとしての扱いには注意が要ります。

評価を保留する必要のある作品ですが、観たうえで議論する価値はあると思います。

この作品の良さ

  • 会話のテンポ
  • 俳優二人の相性
  • 娯楽作としての完成度

当サイトの評価

4.1/5.0

黒人ピアニストと、白人の用心棒。差別の残る南部を車で回る。

項目別の採点(5点満点)
項目点数
脚本4.1
映像美4.0
音楽4.3
演技4.7
余韻4.2

世間ではどう評価されているか

アカデミー賞
3部門 作品賞・助演男優賞・脚本賞
IMDb
8.2 /10
議論
描き方 遺族からの異議

第91回アカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚本賞を受賞しました。

受賞後、ドン・シャーリーの遺族が事実関係について異議を表明し、作品の描き方をめぐって議論が起きました。

こんな人におすすめ

  • ロードムービーが好きな人
  • 議論を呼んだ作品を観たい人
  • 娯楽作として楽しみたい人

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